血流維持型汎用血管内視鏡 手技研修会
目的
この手技研修会では、これまで「危険である」あるいは「困難である」とされてきた大動脈観察における課題を克服し、「どうして今までできなかったのか」と感じるほどの技術進化を実感していただけます。参加者は血流維持型汎用血管内視鏡の基本原理を理解し、実際の手技に触れることで臨床現場への導入をスムーズに行えるスキルを身につけることが期待されます。
スケジュール
1. 理論講義:血流維持型汎用血管内視鏡の原理と特長(1時間)
- 血流維持の重要性
- 従来技術との比較
- 血流維持型の臨床的メリット
- 構造と動作原理
- 血管内での視野確保技術
- システム構成と操作方法
- 適応例と注意点
- 使用可能な症例と禁忌
- 術中のリスク管理
2. 模型を使ったハンズオンセッション(15分)
- 実際のデバイス操作の体験
- 血流維持の状況での観察の練習
- 正しい挿入・操作の基本技術
- 模型を使用した疑似症例対応
3. 症例検討会(2~3時間)
具体的な内容:
- 症例の提示と血管内視鏡の適用検討
- 大動脈観察の所見の読み方、記録のしかた
- 血管内視鏡の臨床的な応用方法
- ディスカッション
- 危険性に対する誤解の解消
- 「大動脈観察がどうして今までできなかったのか」と感じる技術的進化についての共有
5. 質疑応答(15分)
- 参加者からの質問に講師が回答
- 次回のトレーニングや研究発展に向けた期待を共有
後日修了書をお渡ししております。
これまでの参加者
100名を超える参加者に実際に目で見ていただいて円滑な導入を
循環器内科医、心臓血管外科医、脳神経内科医、腎臓内科医、臨床工学技士
参加者の声
大動脈に内視鏡を挿入して観察するなど危険だろうと思って来たが、安全に施行しているのをみて感銘を受けた。
考えてみれば治療デバイスははるかに太いわけで、研修会で納得できた。
手技も複雑なものではなく、これがなぜ今までできなかったのかと驚いている。導入したいと思っている。
TEVARなどでの治療補助ができると聞いて参加した。確かに大動脈の傷はCTやアンギオではわからないことだらけであることが理解できた。
血液からコレステロール結晶がきらきら光って顕微鏡で実際に見えるのを見て納得した。われわれはいままで知らなかったことが多かったと思う。